金の価値とわ?
金本位制度というのを聞いたことはありますか?
各国の中央銀行が、自身が発行した紙幣の額と同等の金を保有することで紙幣との兌換を常に保障する制度の事を言います。
世界的に価値の認められている金との交換が可能であると言う事で、紙幣に対する信用を保とうと言うことです。
解りやすく言うと、紙幣を持つ事は、紙幣の額面と同等の金を中央銀行に預けているということになり、重い金を持ち歩くよりも、紙幣がその価値の代わりであり、価値の解りやすい紙幣を使った方が便利ということです。
所有する紙幣が増えると、同時に中央銀行での金の貯蓄も増えていくという感じです。
19世紀後半・20世紀初頭には世界の主要国はこの金本位制をとっていましたが、
ニクソンショックにより1971年に金本位制も終焉となり、変動為替相場制に移っていきました。
日本でも金本位制度は適用されていましたが、
1942年に日本銀行法制定により、不換紙幣が発行され、事実上金本位制度は終了となりました。
不換紙幣とは、金との交換を義務としていない紙幣で、
政府が発行量を調整したりする事で信用を維持しています。
ですので、今は日本銀行に紙幣を持って行ったとしても、金には交換できません。
ただ、交換はしませんが支払準備金として現在でも金を保有しているはずです。
金は今日まで全世界でその価値が認められている物質であり、
これからも金に対する評価は変わらないと考えられます。