エメラルドの評価基準

エメラルドの評価基準として一般的に上げられるのが、

①カラット(重さ、大きさ)
②テリ(輝き、光方)
③カラー(色の鮮やかさ)
④インクルージョン(内包物)

の4つの項目を全体的に評価し、価値が付けられます。

カラットは文字通り大きさを指しています。
価格に大きく影響を与える項目ではありますが、大きいだけでは高い評価を受けることはありません。
次にテリですが、こちらはエメラルドとしての輝きがあるモノほど高い評価を受けます、
そしてカラーは色のことですが、濃いエメラルドが良い訳でも薄いエメラルドが良い訳でもありません、美しい綺麗なグリーンをしているエメラルドほど良いエメラルドとされています。
そしてインクルージョン、エメラルドは唯一クラリティの評価が甘い宝石で、
多くのエメラルドが内側に様々な欠けや内包物を取り込んで出来ています。
無傷無欠点のエメラルドは欠点が無い人間と同じと言う言葉があるほど、
珍しい、滅多に無いモノとされています。

エメラルドとわ?

一般的に緑色の宝石として多く知られているエメラルドですが、
実は『アクアマリン』という石と同じ組成で出来ているんです。

確かに良く見て見ると、内包物の雰囲気がエメラルドとアクアマリンは良く似ている気がします。
ではエメラルドとアクアマリンは何が違うのか?

エメラルドの場合は同じ組成でもアクアマリンと違い、
エメラルドの場合はクロムとパラジウムなどが不純物として混入している為、
緑色の発色をするのに対し、アクアマリンの場合は、
鉄イオンなどが発色の元となっている為、発色の原因の違いがあります。

エメラルドはアクアマリンと同じ組成で出来ている為、
加熱処理をすることによりアクアマリンにすることが可能です。

エメラルドは不純物が多い宝石として広く知られており、
キズや不純物があっても一般的に流通している数少ない宝石とも言えます。

また、キズや不純物が多いことから人工的な処理を施すことが多く一般的に施されている処理として樹脂やオイルを浸すことにより、キズや不純物を隠し、欠け易いエメラルドの耐久性を上げる化学処理が行われています。

勿論、化学処理が行われていないエメラルドは希少で高価ですが、
一般的に流通しているエメラルドのほとんどに上記の処理が行われています。

キズや不純物の多いとされるエメラルドですが、
キズや不純物が少なく、緑の発色が美しいエメラルドほど希少性が高く高値で取引されます。

また、エメラルドの中にはキャッツアイ効果の現れるエメラルドキャッツアイや、
スター効果の現れるスターエメラルドがあり、これらのエメラルドは産出されることが非常に希少な為、
一般的なエメラルドに比べ高値で取引されます。